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若年層における薄毛の基準と成熟期脱毛の誤解
10代後半から20代前半の若い男性にとって薄毛の悩みは深刻であり少しおでこが広いだけで「若ハゲではないか」と恐怖におののくケースが多々見られますがこの時期には「成熟期脱毛」と呼ばれる生理現象が起きることがありこれは子供の丸みを帯びた生え際から大人の男性らしい四角い生え際へと移行する過程で一時的に生え際が後退するように見える現象であるためこれをAGAの初期症状と勘違いしてしまうことがよくあります。では成熟期脱毛と病的な若年性脱毛症を分ける基準はどこにあるのかと言えばそれは生え際の後退が一定の位置で止まるかそれとも進行し続けるかという点に尽きます。成熟期脱毛であれば生え際が少し上がったところで安定しそれ以上薄くなることはありませんがAGAの場合はブレーキがかかることなく生え際の後退が進行し続け同時につむじ周辺の髪も細くなるという特徴があります。また家族歴も重要な判断基準となり父や祖父に薄毛の人がいる場合は遺伝的リスクが高いため注意が必要ですが遺伝子検査を受けることで将来的な発症リスクを数値化することも可能です。若者の場合、髪のセットにこだわりすぎてスプレーやワックスを多用し無理やり髪を引っ張ることで起きる牽引性脱毛症や不規則な生活習慣による一時的な抜け毛も多いため単に抜ける本数だけで判断するのではなく生活背景や頭皮の状態を含めた総合的な視点が必要ですがもし同年代の友人と比べて明らかに髪の密度が低いと感じたりおでこのM字部分に産毛しか生えていない状態が広がっていたりする場合は若年性AGAの可能性を疑い早期に専門医に相談することが将来の髪を守るための賢明な判断基準となります。しかしここで注意すべきは身体醜形障害のように実際には問題がないのに自分の容姿が酷く醜いと思い込んでしまう心の病との境界線であり一日に何度も鏡を見たり外出できなくなったりするほど悩んでいる場合は皮膚科だけでなく心療内科的なアプローチが必要になることもあります。