肉眼では判別できない薄毛の兆候も専門のクリニックやサロンに設置されているマイクロスコープを使えば一目瞭然となりミクロの世界には嘘偽りのない明確な基準が存在しています。健康な頭皮をマイクロスコープで覗くと一つの毛穴から太さの揃った髪が三本から四本束になって生えており毛穴周辺はクレーターのように凹んでいて皮脂詰まりもなく青白い透明感のある色をしていますが薄毛が進行している頭皮では一つの毛穴から一本しか髪が生えていなかったりその一本も非常に細く頼りなかったりする様子が観察されさらに毛穴が皮脂で埋まって炎症を起こして赤くなっていたり角質が溜まってフケだらけになっていたりします。また「同一個所における毛髪の太さのばらつき」も重要な診断基準であり太い毛と細い毛が混在していてその差が激しい場合はヘアサイクルの乱れを示唆しており軟毛化が進行している証拠です。さらに単位面積あたりの毛髪密度を測定し一平方センチメートルあたりの本数が正常値よりも明らかに少ない場合や頭皮の血管が透けて見えるほど表皮が薄くなっている場合なども科学的な薄毛の根拠となります。最近ではAIを活用した診断システムも登場しており膨大なデータベースと比較して自分の髪の状態が同年代の中でどの位置にあるのかを偏差値のように数値化してくれるサービスもありこれらを利用することで「なんとなく薄い気がする」という主観的な不安を「密度が◯%低下している」という客観的な事実に置き換えて冷静に対処することが可能となります。したがって自分の感覚に自信が持てない場合は一度マイクロスコープによる精密な診断を受けて自分の頭皮の現状をミクロな視点から確認しその画像を基準として今後のケアの効果判定に役立てることが最も合理的で納得感のあるアプローチと言えるでしょう。ここまで物理的医学的な基準について述べてきましたが最終的に自分が薄毛であるかどうかを決めるのは自分自身の心であり「どこまでを許容できるか」という主観的な基準こそが治療を始めるかどうかの決定打となります。例えば医学的には初期のAGAと診断されるレベルであっても本人がそれを男らしさとして受け入れ全く気にしていなければそれは悩みとしての薄毛には該当しませんが逆に客観的にはフサフサに見える状態であっても本人が少しの抜け毛に過剰に反応し深いコンプレックスを抱いているのであればそれは治療が必要な状態と言えるかもしれません。